エレベーター死亡事故、8年かかって結審

 平成18年(2006年)に東京都港区のマンションで当時都立高2年の市川大輔さん(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われたシンドラーエレベータの点検責任者、原田隆一被告(46)ら4人の公判が19日、東京地方裁判所(杉山慎治裁判長)で開かれ、事故から8年以上を経て結審しました。

 この事故は2006年6月3日夜、東京都港区の23階建て公共住宅の12階で、この階に住む都立高校2年の男子生徒(当時16)が自転車にまたがってエレベーターから降りようとしたところ、突然上昇を始めたエレベーターの床と12階の天井に挟まれ、窒息死したものです。エレベーターの製造元は、スイスに本部を置く「シンドラーホールディング」の日本法人「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)で、死亡事故の前後にも、各地で同社製のエレベーターをめぐるトラブルが起きていることが判明しています。

 原田被告と保守点検業務を担当していた会社の幹部ら3人が保守管理を怠ったとして起訴されましたが、いずれの弁護側も「予見可能性もなく、過失はなかった」として無罪を訴え、原田被告も最終意見陳述で「落ち度はなく、事故の責任はないと考えている」と述べました。判決は9月29日。

 この裁判、検察側が鑑定をやり直すなど公判前整理手続きが長期化したため、公判が始まったのは事故が起きてから7年後の平成25年3月でした。